戦闘を終えて武装解除すると、待ち構えていたかのように、
ジェット機が降りてきました
コンテナの傍で動作を確認していると、軍服を着た見知らぬ人たちが現れました
総勢三人。武装している様子はないので、警戒は怠らず待ち構えます
第一声は、怒声でした
「貴様のせいで甚大な被害があった。いずれ処罰を受けてもらう」
意味が分かりませんでした
私が何をしたのかということもそうですが、
機械である私が処罰を受ける必要があるのでしょうか
私はここを守らなければならないのに
理由を求めましたが、話の繋がらない罵声ばかりが返ってくるばかりで、
意思疎通は図れそうにありません
ついには一人が拳銃を取り出しましたが、
どこからか出てきた黒猫に腕を噛みつかれ、取り落とします
私は即座に冬羽をかばおうとしましたが、男が彼を蹴り飛ばす方が先でした
加えて、彼らに危害を加えると勘違いされたのか、
一緒に降りてきていた兵士二人がMP5を構えていたので、動きを止めざるを得ませんでした
幸い、彼らはここにいるように、と捨て台詞を残して帰って行きました
私は冬羽を抱えあげ、コンテナの中でゆっくりと休ませることにしました
必要のない知識であるためか、私には猫の治療はできないためです
幾度か戦闘を終え、夜になると、冬羽が起き上がっていました
コンテナの中は落ち着かなかったらしく、開放と同時に飛び出してきます
またどこかへいくのだと思ったのですが、今日は私の傍にいてくれるようです
コンテナの出入口で彼を膝に乗せたまま、日記を書きおえました
それでは、本日の行動を終了いたします
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