8月24日

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 戦闘後のメンテナンスが終わると、助手さんと作業をすることになりました
 作業というのは、私のいつもの業務のことです
 
 まずは昼食の作成です
 今日は親子丼でしたが、隊員さんたち全員の分量となると、
 何時間もキッチンの前に立たなければなりません
 私は冷却装置が働くので問題はありませんでしたが、助手さんはたくさん汗をかいたので、
 途中からは、キャミソールと下着だけになっていました
 この辺りからキッチンに転がってきた食器類を取りに来たり、
 乱闘騒ぎが起こってキッチンになだれ込む隊員さんたちが増えてきて、
 助手さんに蹴られていました
 最後にバイトさんの声が響いてからはそれもなくなりました
 作業が終わると私は充電、その傍で助手さんは親子丼を食べ始めましたが、
 においだけで気分を悪くしていたようです
 後片付けになると、助手さんは一度笑った後、かなり速い速度で食器を洗っていきました
 
 次に、普段は行わない、洗濯をすることになりました
 手間がかかるので戦闘がない時しかしないと言ったのですが、
 助手さんはやりたいそうなので、手伝ってもらうことにします
 しかし助手さんは、洗濯機を回している段階で、すでに床に座り込んでいました
 二桁の回数、洗濯機を待っては、裏庭に干すという作業は退屈と疲れの往復ですから、
 人間には苦痛でしょう
 ただ、助手さんは一度も文句を言わずにやり遂げました
 
 ここで私は戦闘訓練を行うので、助手さんは自室で休憩することになりました

 それが終わると、館内の掃除です
 ここでもゴキブリは生息しているらしく、何度か発砲することになってしまいました
 助手さんは何度か私に口を開こうとしましたが、
 ゴキブリの死骸を見ると首を振って掃除を続けました
 
 最後に洗濯物の取り込み、夕食の作成を終えて、今日の業務は終了です
 助手さんの手伝いのおかげでかなり効率化が図れましたが、
 彼女は二度とやらないと言ってベッドに倒れ込みました
 
 彼女に意図を尋ねると、後ろばかり見ていても仕方がないということだそうです
 いつか戦争が終わって、結婚したとき、家事もできないと大変じゃないか、
 と彼女は私に笑いかけ、そのまま眠ってしまいました
 何かあったのでしょうか?
 
 特にすることもなくなったので、本日の行動を終了いたします


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