本日は初めての戦闘でした
一部の方は戦闘機や戦車というものに乗り込んでの戦闘でしたが、
私や他の多くの隊員の方は、SA16 グロースといった地対空ミサイル、
AK-47、M16といった銃などで武装し生身で戦地へと向かいました
あの場所について言及するとすれば、強烈な音、閃光、においが渦巻く場所でした
私は機械であるが故に、分析のためにそれぞれの器官をもつので支障はありませんが、
多くの人間は聴覚、視覚、嗅覚に耐えがたい刺激を感じると思われます
戦闘が終わると、バイトさんに連れられ、長官という人に挨拶をすることになりました
事後処理というものがあるそうですが、それは私の役目ではないそうです
長官は無言の目立つ、無骨な方でしたが、人に冷たく当たるというわけではないようです
バイトさんは今日の戦闘の報告を行い、私は今日からの配属だと伝えるのみでした
部屋に戻ると、助手さんに抱きつかれました
急な衝撃に思わず力を逃し、対象を投げ飛ばしそうになったので、
視覚センサの反応速度がよいものであってよかったです
もし少しでも質が悪ければ、助手さんは今頃骨折していたでしょうから
彼女は私の無事を喜び、ここは心臓に悪い、と苦笑されました
それから私は彼女に、各パーツのチェックを行ってもらいました
助手さんは一通り私のメンテナンスを終えると、
またパーツが壊れるために直すなんて、皮肉なものね、
と苦笑しました
人で言うなら、傷つくために治すようなものだから、ここの医者とは気が合うかもね、
とも言っていました
彼女にとって、この状況は好ましいものではないようです
何より、精神的に
この状況を終わらせることはできるのか
そのことを考えながら、私は今日の行動を終了いたします
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