今日は新しい施設に移動となったので、この場所の仕組みについて知らされました
以前と変わりなく、私に部屋は存在するのですが、
キッチンがないので、料理を作ることはできません
代わりに全員が用いる台所で、全員分の食事を用意することになっているそうです
ここでの私の役割は、食事を作ることと戦闘行為の二つ
つまり研究所で訓練した食事と、
射撃訓練、出力関係の調整はここに起因していたということでしょう
今更と判断できるものですが、
私の作成された目的というのは、戦争の道具としての活用なのでしょう
特に後者、射撃や出力、反応速度などの調整は念入りに行われていましたし、
ゴキブリのような素早い個体を移動中に補足、
射撃可能ということで実際の動作もある程度は保障されています
だとすれば、助手さんたちは、
私が戦争の道具として使用されることを悲しんだのでしょうか
あるいは単純に、機械ではあるものの、私との別れを悲しんだのでしょうか
助手さんは一緒にここに来たので、この二点では、おそらく前者が正解でしょう
施設自体は研究所より書物の数、研究機具の数が少ないですが、
武器弾薬の類がそれを代替していました
バイトさん曰く、ここは最前線らしいので、当然の設備だそうです
そして、ここが存在しているからこそ、
ここより西、たとえば研究所のような施設が破壊されることはないとのことです
だから人間のためには、ここは絶対死守だそうです
補足ですが、ここに来て、バイトさんは生き生きしています
おそらく元いた場所に戻ってきたという精神面の安堵が大きいのでしょう
よって異動となった助手さんは落ち着かないようで、私と同室になっています
男性職員の方は別室でした
ここは男性が多いというのも、助手さんが落ち着かない原因かもしれません
そして、以前ほど、周りの方が私にかかわることに積極的ではないようです
明日からは実際の業務を行うそうなので、今日もまたここで行動を終了いたします
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